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こんにちは。 FIREラボのひこすけ(@hiko_fire)です。
貯金0円だった25歳からFIREを目指し始め、28歳(2021年)で退職、杵築市でサイドFIRE生活を始めました。
このページでは、
- FIRE達成後、インフレのせいで資金不足になりたくない。
- シミュレーションする場合、インフレ率をどう考えればよいか知りたい。
ひこすけ助手
というあなたに、ひとつの考え方を提示します。
風空(ふぁそら)所長
- 日本でFIREする場合のインフレ率の考え方が分かる。
- インフレへの備え方が分かる。
FIREにおいてインフレ率の考慮は必要
そもそもFIREムーブメントにおいて、インフレ率を考慮する必要があるの?
と問われれば、答えはイエスです。
なぜならFIREムーブメントの元となったトリニティスタディ(Trinity Study)では、米国の株式の成長とインフレ率を考慮して計算しているから。
もし日本のインフレ率が米国を上回る傾向にあるなら、トリニティスタディは使えなくなってしまいます。
以上のことから、日本のインフレ率を把握しておく必要があるのです。
Trinity Studyって何?どんな研究?
という方はこちら↓
【日本語訳①】Trinity Study(トリニティスタディ)を要約してみた【導入~成功率の分析】
結論|日本のインフレ率は?
約 1%/年 程度を想定
今すぐ2%を考慮するのは過剰
僕の見方としては、この2点を押さえておけば大丈夫かなと踏んでます。
その理由を次の項目で解説。
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
理由①|なぜ1%を想定するか?
根拠はこちらの2つのデータ。
過去の日本のインフレ率×人口動態
定期的な消費増税による物価上昇
過去の日本のインフレ率×人口動態
これまでの日本のインフレ率と米国のインフレ率を比べてみましょう。
日本がデフレしてるというか、米国がすごすぎる気もしますねw
日本のインフレ率がここから急に2%とかに上がるかと言われると、さすがにそれは無さそうだと分かります。
とは言えこれは過去の話で、未来を予測するものではありません。
そこで未来を予測する材料となるのが人口動態。
数あるデータの中で、最も予測がしやすいデータということで、結構有能なデータです。
ご存知、日本は少子高齢化・人口減少が止まらない状況ですよね。
景気向上にはたくさんの労働力&大量消費する世代=30代〜50代が必要です。
まず2020年現在の人口ピラミッドを見てみましょう。
なんとか30代~50代は多いですね。
しかし、例えば2040年の労働力&大量消費世代はどうでしょうか?
人口ピラミッドの下の層である世代がスライドしてきても、2020年現在と比べるとかなり少ないですよね。
つまり経済が積極的に上向くとは考えられないワケです。
ひこすけ助手
そして更に下の世代が担う2060年頃はどうかというと、言わずもがなですよね。
自分を含め、ここから急に、みんなバンバン子どもを産むかと言われるとかなり非現実的です。
なんせ自分一人生きるのも大変なのに、子どもを育てるには更にお金がかかりますからね。
ひこすけ助手
このことから、インフレ率と人口動態を見ると、2020年までのデフレ傾向がさらに続くのではと予測することができます。
2020年以降も日本はデフレor低インフレが続くだろう
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
定期的な消費増税による物価上昇
一方で考慮しなければならない要素がもう一つあります。
それが消費増税による隠れインフレ。
実際、我々が支払う料金ってどんどん値上がりしてるじゃないですか。
例えば、
- 外食代
- Wi-Fiやスマホ代
- 趣味の費用
などなど。
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
※ジョイフル…西日本~九州で人気のファミレス
食品は軽減税率なんて言いつつ、実は間接的に価格に転化されているものもあるはずです。
なぜなら企業が支払う費用(派遣社員の仲介手数料や水光熱費など)は増税しているから。
ここで消費税が制定された1989年から2019年までで、年率にして何%増税されているかを見てみましょう。
表.増税率を1年換算した数値
年数 | 増税幅 | 増税額/年 |
8年 1989-1997 |
2% (3%→5%) |
0.25% |
17年 1997-2014 |
3% (5%→8%) |
0.18% |
5年 2014-2019 |
2% (8%→10%) |
0.40% |
30年 1989-2019 |
7% (3%→10%) |
0.23% |
こう見ると、消費増税のせいで我々の支出は年率0.23%ずつ上昇していることになります。
増税による支出増は年率0.23%程度考慮すべき
インフレ率と増税率をあわせると1%程度ではないか
以上の2点から、
- 1%未満のインフレ率
- 0.23%の増税率
をあわせると1%程度になるだろう。
という見込みを立てたワケですね。
経済政策がうまくいけばインフレ率も高まるでしょうが、人口の問題的にそれは厳しいかなと感じてます。
したがって僕の考えとしては、インフレ率は1%程度でいいのではと推測している状況ですね。
インフレ率と消費増税率をあわせて年率1%程度を見込んでいる
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
理由②|なぜ2%は過剰なのか?
とは言えインフレ率を2%と見積もるのはちょっと過剰じゃないかと思ってます。
その理由を解説。
日銀が目標にしているが長年達成できていないから
現代の経済学では、2%程度のインフレ率を維持することが経済の成長にとって最も良いとされています。
なので日銀もそれに倣って目標を2%としているのですが……
参考:2%の「物価安定の目標」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」 _ 日本銀行 Bank of Japan
日本のインフレ率は先ほどの通り遠く及ばない状況です。
これだけ日銀が頑張って、なおかつ内閣ではアベノミクスだなんだと頑張っていても到達していないのだから、一筋縄ではいかない数字だと分かりますよね。
人口動態を見ると経済が上向く気がしないから
先ほども人口ピラミッドの話をしましたが、この先の日本は経済を向上させる世代がどんどん減っていく状況です。
もはや移民を受け入れるか、育児などへの補助金がすごい出るかしないと若い世代は増えません。
つまり経済の向上、そしてインフレ率の向上はかなり厳しいということになります。
不安がってちゃあゴールは見えてこないから
これは精神論になりますが、実は一番大事かもしれないポイント。
もちろん2%以上を想定しててもいいですが、それは日本が米国以上に経済成長するということなので微妙ですよね……
保険をかけるのはいいですが、そうなると目標金額には際限がありません。
不安だからと、3,000万を4,000万にしたりしていてはキリが無いですよね。
なのでどこかで区切ってしまうしかないワケです。
結局、米国or全世界インデックスに投資してればおk
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
米国or全世界に広く分散したインデックスファンドに投資しておけばOK。
具体的には、TrinityStudyにも登場するS&P500に連動するファンドなどです。
僕の場合は米国のほぼ全ての株式を含む、インデックスファンド「楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)」1本で運用してますね。
投資について、詳しくはこちらを参考にドゾ。
FIRE達成の手順⑦|投資に回す~コツコツそしてガツガツ入金せよ~
米国or全世界に投資する理由
理由は簡単です。
デフレが続く日本で生活しつつ、インフレが続く米国の株を買うことで、経済向上の恩恵を受けることができるから。
RPGに例えるなら、
1-1面をプレイしてるのに、武器は前作の最強アイテムで戦えるみたいな感じ
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
Twitterでも同じようなツイートをしたとき、TLでも同じような理由で投資している方は多いことが分かりました。
インフレしない国に住みながらインフレする国の株式に投資出来るの、ちょっとしたズルだと思うw
私はもちろんインフレする国に投資しています https://t.co/mHrGh6xdoG
— かみり@2035年にFIREする23歳 (@kamiri_fire) September 26, 2020
コレですよコレ。
経済や通貨の地理的歪みを考えると、
FIREも意外に難しく無いとわかります😊安定して円を稼ぎ、
外国資本に投資して
通貨弱の国を旅して暮らすが僕の目覚めところです😄
— けん爺@楽しみながらFIRE (@KEN_G54RE) September 26, 2020
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
まとめ
- 4%ルールを使うならインフレ率を考慮する必要がある
- 日本のインフレ率は1%と仮定すれば多分大丈夫
- 日本のインフレ率を2%以上で見積もるのはやや過剰
- 米国のインフレ率は2%以上なので、日本で暮らしつつ米国or全世界株式のインデックスファンドに投資しておけばほぼほぼ大丈夫
という感じですね。
風空(ふぁそら)所長
ひこすけ助手
そうすれば信念をもってFIREを貫けるハズです。
一緒にFIREを目指してしっかり勉強していきましょう。
以上、FIRE満喫しつつラノベ作家&神絵師を目指すひこすけ(@hiko_fire)でした!
Have a nice FIRE!
それならインフレ通貨をヘッジすれば絶対利益が得られる?
こんな美味しい話があるのか個人的には疑問があるな
>とおりすがりさん
FIRE本にもよく書かれてますので、一度読まれてみると良いかもしれません!