FIRE目指して3年耐えたぼく「え?最終出勤日なのに余韻なさすぎでは?」

こんにちは。 FIREラボのひこすけ助手(@hiko_fire)です。

貯金0円だった25歳からFIREを目指し始め、28歳(2021年)でLeanサイドFIRE達成しました。

 

ついに……ついに待ちに待った最終出勤日にたどり着きました。
今回はそんな有終の美を飾る日の前後を残しておこうと思うのですが……

 

最終出勤日 前夜

「もう出勤しなくていいんだ」

まずはこの一言に尽きる。
出勤という後ろ向きな理由のために朝起きなくていいし、楽しくもない仕事に疲弊せずに済む。

思えば、ベッドに入ったこの瞬間が最も最終出勤日の余韻を感じたタイミングだった気がする。

ここから怒涛の1日が始まるとも知らずに……

 

 

最終出勤日 朝

いつもより早い、6時頃に目が覚める。
好きな四文字熟語で2位に食い込みそうな「最終出勤」に興奮したのかと思ったが、前夜はキャンプ帰りで疲れて8時頃に寝ていたので早く目覚めるのは当然である。

とはいえやはりテンションが上がっているらしく、ノリノリでツイートして自由な生活を噛みしめる。

 

 

最後の出勤

「さぁ! 行こう 光る未来へ」
「ホラ 夢を連れて」

引用:アイドル活動!~いちごソロ Ver.~ わか from STAR☆ANIS 歌詞情報 – うたまっぷ 歌詞無料検索, http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-140416-035, (2021-08-05参照)

なんと今の自分に相応しいんだろう……
そう、これは皆さんご存知「アイカツ!」の挿入歌「アイドル活動!」冒頭の歌詞である。

(ここでもテンション上がってツイート)

早起きして時間もあったので、ラストを飾るにふさわしい楽曲を考えてチョイス。
有終の美を飾るように、最後の出勤を噛みしめるように、ゆったりと足を運ぶ。

監獄を抜け出し、オタクコンテンツを届けるという夢を連れ、光る未来へと進むんだ。
自らに陶酔しながらの出勤は、5年半の会社生活においては紛れもなく一番楽しいものだった。

 

有終の美を飾るタイム終了のお知らせ

会社に到着し、

あとはゆったりと時間が過ぎるのを待つだけか……

ひこすけ助手

なんて思っていたのだが、余韻を感じられたのはせいぜい午前9時までだった。

 

待って! 忙しすぎる――!

 

午前中は氏名札やロッカーの鍵などを返却してゆく。

あとはお世話になった方や交流のある知人・友人に最後の挨拶。
あの人にも、この人にも……
そう思って色々な人の場所を回っていると、あっという間に時間がすぎる。

基本的に同じ話を繰り返す作業なので、口も頭も疲れてくる。午前中だけで1ヶ月分は会話してるのでは?

 

なんとか先に話しておきたい人と会話を終え、同期と最後の昼食をとる。束の間の安息。
こんなワガママでへんてこな自分と5年も一緒に昼食を食べてくれた同期には、ただただ感謝です。ありがとう。

 

みんなの前の挨拶で一発かます

退職するとき、この職場ではお昼の業務が始まる前に挨拶をする文化がある。

ぶっちゃけただ挨拶のタスクをこなすだけなら適当にお茶を濁しておけばよいのだが、

「ここで一発冒険したい」
「みんなと同じ話をするのは嫌だ」

と内なる進撃の巨人が謎に主張してくる。

 

確かにこの場で恥をかいてもあと数時間の話だけ。だったら一発かましてやろう。

これから創作しようって奴が、ここでビビってどうする。

一人でも人の心を動かして帰ってやるよ。

そう思い、「明日死ぬかもよ?」の一節を引用しつつ、ちょっとした高説を垂れてやった。

(冒頭略)

さて突然ですが、皆さんに問題です。

 

アメリカに住む90歳以上の高齢者に「あなたが後悔していることはなんですか?」と聞いたところ、なんと90%もの方が同じことを答えたそうです。
それは一体なんでしょうか。

 

正解は「もっと冒険すればよかった」でした。

 

私はこの話を聞いたとき、心臓がギュッと痛みました。
このまま漠然と生きていていいのか。
あの夢、あの野望を叶えずに生涯を終えるのか。

 

何度も何度も何度も問い続けました。
そうして今、ここに立っています。

 

今後はその夢や野望を叶えるべく、新しいスタートを切りたいと思っています。

 

最後になりましたが、これまで皆さまには本当にお世話になりました。
ここで得た社会人経験や業務をすすめる力は、必ず私の味方になると思います。

これまで本当に、ありがとうございました!

 

短期集中講座で引き継ぎ

昼の挨拶で満足した後は、最後の短期集中講座の時間。
なんやかんや揉めて引き継ぎをやってなかったので、最終出勤日も上司とマンツーマンで引き継ぎです。

これがなかなか大変だった。
半日間ほぼ説明してたし、適宜マニュアルに追記させられるし、お互いのPCスキルに差があって説明が大変だし。

あと何時間

ひこすけ助手

なんて噛み締める間もなく、気づけば定時間際に。

最終出勤日はこんな感じで、ひたすら仕事をして終わったのでした。

 

挨拶回り

終わったのでした

なんて書きましたがすみません。ここから2時間ほど挨拶回りしてました。

退職情報の開示が遅くなると、挨拶も一気にしなきゃなので大変です。

でも、ここですごく嬉しいことが。

 

ぼく「お世話になりました」

 

同僚「昼の話よかったね~。自分も何かやろうって思ったよ」

そう……

なんと少ないながらも心を動かす話ができていたらしい!

しかもこの後もそんな話をしてくれる人がいて、話しかけた数十人のうち4人くらいの心は動かせた模様。

 

普段からブログを書いたり、創作をやる人間としては、この言葉は心から嬉しかった。
少しでも誰かに影響を与えるというのは、すごく気持ちがいい。

あぁ……冒険してよかった。

 

実家で最後の晩餐

定時から2時間超えの挨拶回りを敢行し、ようやく帰路につく。
実家に帰ると、そこには母の豪勢な手作り料理が。

最終出勤日について言葉で伝えられたことはほぼ無かったけど、料理からは何かしらの想いを感じられた気がする。ありがたいです。

 

でもやっぱり母の小言と朝の情報(笑)番組の音を延々と聞かされるのはしんどいので、早く杵築に移動したい気持ちでいっぱいだった。

 

最終出勤日を終えて

こうして振り返ると、最終出勤日は怒涛の1日でした。

余韻無さすぎです。もっと欲しい。浸りたい。
でもそんなものなのかもしれません。

太陽も月も地球も、ただ物理法則に従って進むだけ。誰が最終出勤日を迎えようと関係ありません。

こうしてLeanサイドFIREを迎えた僕は、時の流れに押されるがままに新たな一歩を踏み出すのでした。