記事内に広告を含みます
こんにちは! FIREラボのひこすけ助手(@hiko_fire)です。
貯金0円だった25歳(2018年)からFIREを目指し始め、29歳(2022年)でのFIRE達成を計画してます。
このページでは、
FIRE達成後は国民年金免除でいいんだろうか?
あとあと年金が少なくて困らないかな?
という不安に対し、実際にFIREを目指す僕なりの戦略を解説します。
FIRE達成後に国民年金を免除すべきかどうかが分かる
突き詰めれば『年金をどう使うかの話』
年金を語る時はよく、
- 払った金額が回収できるか?
- 総収入をいかにして最大化するか?
を論点に解説されることが多いですよね。
しかし、議論すべき本質は
人生が豊かになるか?
のはず。
一方で年金というのは『国民年金保険』という名のとおり、
何かあった時のための保険
が本来の姿です。
風空(ふぁそら)所長
一般的な年金の使い方としては、
- 生活費のアテにする
- 保険としてもしもの時に使う
の2種類があるかと思います。
風空(ふぁそら)所長
ひこすけ助手
ということでこのページでは、
保険としてもしもの時に使う
のを前提に議論を進めていきます。
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
年金を保険として使うケーススタディ
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
もしも1『資産が底をつきたら?』
FIREの民に限ってほとんど無いとは思うけれど、何が起こるか分からないのが人生。
- 高齢期なのにほぼ100%株式にしており、暴落して生活費が引き出せない
- 気がついたら支出が多すぎて資産が激減していた
という事態になる可能性も無きにしもあらずです。
高齢になるとサクッと働くのも難しくなりますし、資産から生活費を得られないのはピンチ。
ではここで、年金の免除有無がどう影響するか考えてみましょう。
簡素化のために貰える年金は国民年金のみとすると、
- 全額納付:78万/年→6.5万/月
- 全額免除:36万/年→3.0万/月
2021年現在の物価感で見ると、全額納付してれば年金だけで生きていけそうですね。
年金は”一応”インフレに対応するので、インフレしても問題はないと仮定。
逆に全額免除すると、さすがに持ち家かつ倹約しないと厳しそう。
もしも1『資産が底をつきたら?』
に対応するには……
全額納付すれば年金だけで生きていけそう
もしも2『老衰で病気になったら?』
こちらは大多数の人が関係ありそうなケース。
入院してどのくらいお金がかかるかを考えてみましょう。
後期高齢者医療制度の高額療養費制度によると、住民税非課税世帯でも月に2~3万円かかります。
悲しいことにこれは保険適用の費用だけなので、おむつ、病衣、食事、日用品などの費用は別途かかります。
余談ですが、僕の祖母はガン&認知症で既に2年ほど入院してます。
昭和一桁生まれでずっと夫の扶養に入っていたので、年金は皆無で住民税非課税世帯(世帯分離中)。
それでもトータルの入院費は5万/月くらいかかってるようです。
さらに住居の光熱費基本料もかかるし、賃貸なら家賃も発生し続けます。
どのくらい入院するか分からないと、おちおち解約もできず、ただただお金が出ていくことに。
こうなると、
- 高額療養費制度の上限:3万
- その他費用:2万
- 住居維持費:4万
としても月に10万くらいはかかってしまいそうです。
もしも2『老衰で病気になったら?』
に対応するには……
全額納付しても足りなさそうだけど、保険として準備しとけばかなり心強い。
ここで一旦CMです(ΦωΦ)
FIRE達成後の納付戦略
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
風空(ふぁそら)所長
さて、めげずにFIRE達成後の年金納付戦略を立てていきましょう。
戦略の結論:免除申請しておき数年後の収入が多い年に追納
結論からまとめると、こんな感じ。
- FIRE達成後はしばらく免除申請しておく
- その間に資産は投資に回す
- 10年以内の間で収入が増えたタイミングで、増えた資産を使って追納する
これが(現状分かる範囲で)最適解だと思います。
※免除するくらいの低収入ならば。
ひこすけ助手
メリット
無利子無担保で融資を引いて投資ができる
一旦免除からの追納は、同じ結果が得られるのに支払いを先送りできるありがたい制度。
実際はちょっとだけ保険料を上乗せして払う必要がありますが、ほぼ無利子無担保で融資を引いて投資できるといって差し支えないです。
免除額は月に1.6万、年間で19万くらいあるのでデカいですね。
年6%で10年運用したと仮定すれば、約1.8倍になって15万増えますし。
デメリット
忘れないように追納する必要がある
これはなかなか大変そうです。
カレンダーに登録したり、毎年見直しのイベントを入れておかないと忘れますね。
風空(ふぁそら)所長
前納との比較
鋭い人は、
前納すれば割引があるんじゃないの?
ということに気がついたかもしれません。
国民年金は2年分をまとめて前納すると、割引になる制度があります。
国民年金機構HPによると、令和3・4年分をまとめて前納すれば……
- 本来支払う額:398,400円
- 割引後の額 :383,810円
- 割引額 : 14,590円
引用:国民年金前納割引制度(現金払い 前納)|日本年金機構, https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150313-01.html, (2021-04-28参照)
すごい、なんとほぼ1ヶ月分が割引に!
しかしこれを1年分に換算すると、1.8%の割引≒収益となります。
これならインデックスファンドに投資しておけば、プラスリターンの年ならほぼ確実に1年で上回ってしまいますね。
したがって、前納の割引目当てで急いで納める必要は無さそうです。
3年以前分の追納は加算額(罰金)ありだが…
さらに鋭い人は、
- 年数の経った保険料を追納するには加算額が必要なはず。
- そんなに美味しい話があるワケがない。
と思ったかもしれません。
そのとおりです。
今のところは少額ですが、加算額という名の延滞金のようなものがあります。
加算額の値を見てみると……
※年金機構のHPだと本来の保険料が書いてないので、こちらを参照しました。
10年分の延滞料金は600円くらい。
Maxで月額保険料の4%です。
ただしこれは10年に1回しか請求されない延滞金。
10年で割ってしまえば、年に0.4%なので、投資によって問題なく上回るでしょう。
したがって、加算額を払ったとしても支払いは先延ばしにした方が良さそうです。
収入の多い年に追納し、社会保険料控除を受けよう
FIREの民であっても、うっかり収入が増えてしまう年もあるはず。
そんな時こそ追納の出番です。
国民年金保険料を支払うと、払った全額が社会保険料控除となり、所得税や住民税を計算する元となる課税所得を減らすことができます。
収入が増える予定がある、もしくは特定口座から資産を売却してNISA口座に移す……
などの予定があるなら、タイミングをあわせて追納するのが良さそうです。
年間の保険料と同額の、最大19万円ほど余分に稼げるということになりますね。
※住民税非課税世帯になるかどうか? のラインはまた別。
まとめ
- 『年金をどう使うか』をよく考えよう
→『保険としてもしもの時に使う』のが良さそう
- 年金を保険として使うケーススタディ
- もしも1『資産が底をつきたら?』
→満額納付しとけば大丈夫そう。
(6.5万/月貰えれば、なんとか生活できるから) - もしも2『老衰で病気になったら?』
→満額納付しても足りなさそうだけど、保険として準備しとけばかなり心強い。
(医療費や住居維持費で10万/月くらいかかりそうなので)
- もしも1『資産が底をつきたら?』
- FIRE達成後の納付戦略
- 結論
→免除申請しておき数年後の収入が多い年に追納 - 前納との比較
→前納するより投資しておいた方が増える確率が高い - 3年以前分の追納は加算額(罰金)ありだが…
→加算額は微々たるものなので投資しておいた方が増える確率が高い - 収入の多い年に追納し、社会保険料控除を受けよう
- 結論
ひこすけ助手
風空(ふぁそら)所長
ひこすけ助手
勉強に使ったテキストを置いておくので、ご参考にどうぞです。
関連記事
FIRE後の健康保険はどうする?
どうする?早期退職後の健康保険。お得な策を解説【FIREムーブメント・セミリタイア】このページの健康保険版です。
投資信託を無税で売却する方法
【FIREの特権】特定口座でも無税で投資信託を売却する3ステップ【セミリタイア・アーリーリタイア】税制度をハックして売却益を無税にする方法。
以上、FIRE目指して研究中のひこすけ(@hiko_fire)でした!
Have a nice FIRE!
なんでニート10年したら収入が増える前提なんだよ。
>よよよさん
僕は絵や漫画の仕事をするので収入がありますし、他の人も投資収益が増えてると思いますよ!