【ネタバレ有】シン・エヴァンゲリオン劇場版を見届けてきた【この気持ちを残しておきたい】

【ネタバレ有】シン・エヴァンゲリオン劇場版を見届けてきた【この気持ちを残しておきたい】

※本記事は多分にネタバレを含みます。同意頂ける方のみお読みください。

 

こんにちは!FIREラボのひこすけ助手(@hiko_fire)です。

貯金0円だった25歳(’19)からFIREを目指し始め、29歳(’23)でのFIRE達成を計画してます。

 

風空(ふぁそら)所長

なぜFIREに関係無い記事を書いているのじゃ……?
関係……なくはないですから! 別に、感想を語りたいけど、まだ周りに観てる人も居なくて、かつTwitterにも書きづらいから書いたワケじゃないんだからねっ……!

ひこすけ助手

 

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あぁ、清々しい。

興奮と感涙で頭に帯びた熱が170分ぶりの外気に晒され、一気に奪い去られる。

しかしこれは単に肉体的な事象ではなく、もっと深い部分の、魂が浄化された清々しさだ。

 

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僕が初めてエヴァと出会ったのは2010年、高3の頃。

それから10年の時を経て、ついにこの問題作の完結に立ち会うことができた。

アニメ界のサグラダファミリアとして後世まで語り継がれると思っていたのに。

 

しかもなんだ。シンエヴァよ。お前……ちゃんとした映画じゃん!!!

 

みんなそう思ったでしょ?シン・ゴジラ観た時みたいな感覚がちょっとあったでしょ?

いやまさかこんなに後味の良い締めを準備してくれてるとは微塵も思ってなかった。

 

きっと95年のTV放送版から追いかけ続けているおじさん達も報われて、LCLに還元されてるはず。ベシャッと。

なんせたった10年しかシリーズを追っていない僕でさえ、しばらく駐輪場で放心して、夕日に染まる空を仰ぐくらいには、感無量の気持ちでいっぱいになったんだから。

 

だから今回は、この清々しい想いと至高体験をもたらしてくれた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の感想を残しておこうと思う。

 

シンエヴァまでの26年すべてがエヴァという作品

エヴァと言えば度重なる延期や実質未完成作品の放映など、何かと場外乱闘の多い作品。

これまでも、

「延期やら考察やら賛否両論を含めてエヴァだよね」

なんてことはよく語られていたけれど、シンエヴァは、TV放送もEOEも新劇場版も、延期も考察も場外乱闘も、すべてを受け止めてくれた。

今まで一度も気持ちよく完結することの無かったエヴァが、ここまで清々しい気持ちにさせてくれるなんてね。

 

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シンエヴァのキャラは皆饒舌だった。

Qの裏では何が起こったのか、今どういう状況なのか、誰がどういう目的で動いているのか。

それを全て解説してくれた。

サービスサービスしすぎじゃあありません?

 

さらに各キャラを一人ひとり、丁寧に掘り下げてくれるもんだから驚いた。

カヲル君までしっかり救済してくれるなんて。やっぱり優しすぎない?

 

こうしたシーンを与えてくれたシンエヴァは、まさにエヴァンゲリオンシリーズをまとめて救済してくれる神と言っても過言ではないだろう。

 

『オトシマエ』に目からLCL

シンエヴァで語られる重要なトピックの一つがオトシマエ。

 

Qから謎バイザーを装備したミサトさんは、自身の父による研究に対して(ここ詳細不明)や、シンジ君を焚き付けたことによる贖罪をすべく、ヴンダーで特攻し爆発四散。

 

シンジは尺の7割くらい拗ねてたけど、最後には周囲の助けを借りながら初号機に乗ることを決意。

ようやく父と心を開いて対話することができた。さすが、主役は遅れてやってくる。

 

父ゲンドウもまた、シンジとの対話を通してこれまでの葛藤や苦悩を吐露。

ゲンドウお前想像以上に陰キャ力強いな……。陰キャの解像度が高すぎて、こっちが恥ずかしくなってくるわ。

 

そして何よりもオトシマエをつけたのは……そう、言うまでもなく庵野秀明氏w

消化不良のTV版に、分割上映した上に最後までよく分からなかったと言われ続けている旧劇場版。

それらを乗り越え、新劇場版を10年以上続けるメンタルにはただただ尊敬します。

 

きっとこの世でもっとも清々しい気持ちなのは彼かとw

みんなもそう思ってるでしょ?

作中でもみんなそれぞれのオトシマエをつけるなか、一番オトシマエをつけたのは庵野氏だなあと思いながら観てました。

 

追いかけてきたからこその涙

それは突然だった。

いよいよセカパク爆心地に突入したアスカ&マリ。

可愛いなあ、カッコいいなあ、なんて思いながらド派手なアクションシーンをニヤニヤ眺めていると、急に心臓を鷲掴みにされる。

 

と次の瞬間、熱いLCLのような液体が頬をつたい、マスクの中へと流れ込んできた。

 

あれ……まさか……泣いてる???

 

序破Qなんて基本真顔で観てたし、表情が変わるのはお色気シーンかアクションシーンくらい。

それがどうだ。涙をボロボロ流すなんて。

座席に居る自分を客観視すると、相当な不意打ちを喰らっているらしい。

 

そんな自分から周囲へ意識を向けると、そこかしこからすすり泣きが聞こえてくる。

集団花粉症か?いや違う。泣いてる。

ソーシャルディスタンスが確保された座席でも分かるくらいにはじゅるじゅるいってる。

 

だよね? ここ泣きどころだよね?

 

そう、シンエヴァを観たあなたなら分かるでしょう。

シンジきゅんがついに立ち直り、「僕が初号機に乗ります(主人公の風格)」とミサト艦長に直訴、なんやかんやあって二人が和解したあのシーン。

 

あれは170分もあるシンエヴァの尺をもってしても出せない、シンジとミサトさんの25年分の感謝、怒り、愛情、後悔、嫌悪、疑念、その他有象無象の感情がいっぺんに放出された、エヴァ史上最高といっても良いカタルシスの瞬間だったと言えよう。

あれは本当に良いシーンだった。このためにエヴァを観てきたと言っても過言じゃない。

さすが25年モノの熟成アニメは違いますわ。

 

忘れた頃にやってくる目の保養

エヴァで忘れてはならないのが、スクリーンを彩る美少女たち。

まあ美少女の居ないエヴァなんてGAFAMの居ないS&P500みたいなもんですから。

 

シリアスなシーンにもちょくちょくお色気カットを挟んでくれたのはGJでしたね。

 

マヤさんのプラグスーツ……ご馳走さまです。

マヤ「これだから若い男は(ガチギレ)」

 

それにしてもアスカさん、やたら脱がされてない?

もはや服着てる時の方が短かったのではないかというレベル。

 

そしてラストのラスト、EOEを思わせる浜辺で横たわるアスカの作画を思い出してください。

そう、プラグスーツが所々破れて放心しているアスカのシーン。

あの数カットだけ尋常じゃない描き込みだったよね?www

 

破れ具合に気合を感じた……。紅潮した顔もよかった……

 

ここだけ観るために、もう1度スクリーンへ足が向かいそうで怖い。

 

強くて弱いオトナ達

やっぱりミサトさんのギャップはすごく魅力的だった。

Qからは艦長としてますます仕事の責任が重くなったので、仕事の顔とそうでない時のギャップが強くなったのも印象的。

 

威厳を保っていたミサトさんが素顔と本音を見せてくれた時は、彼の気持ちが痛いほどよく分かった。

我々視聴者とシンジくんの視点を重ねることで、Qから続く壮大な演出を図ったのは見事だったなあ。

 

そんなミサトさんは、QでもDSSチョーカーによるシンジ殺害を躊躇っていたし、シンエヴァでもリツコに対して素直な気持ちを言えないみたいで、そんな人間らしさがなんとも味わい深かった。

 

心に残った台詞

「涙で救えるのは自分だけ」

――シンジ

まさかシンジきゅんからこんな言葉を聞くとは。これ個人的には、エヴァ史上最高の名言だと思う。TV版から25年の月日を経て、成長した彼から生まれた至言である。

 

「あいつのためじゃない、自分のためにやってるだけだから」

――アスカ

原文ママじゃないけど、シンジきゅんが拗ねてたシーンで言ってたやつ。

14歳のアスカならシンジに対する愛おしさが行動原理だっただろうけど、今の彼女なら本当に自分のためなんだろうなと納得できる。

アスカはどこまでも自身の哲学を貫くところが好き。

 

「繋がりを知ったが故に真の孤独を知ってしまった」

――ゲンドウ

相手が居るからこそ孤独が生まれる。アドラーもそんなことを言ってたっけ。

陰キャは『深さのある出会いと別れ』のサンプル数が少ない。

だからゲンドウくんは絶望に彷徨った挙げ句、人類補完計画さえ利用する途方もない野望を抱いてしまったのでしょう。

 

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エヴァは一見すると怪物と人類の戦いに見える。もちろん実際に戦っているのだけれど、あくまでそれらはただの事象に過ぎないと。

結局一貫して『嫁に会いたすぎて奇行に走る男の話』を描いた結果、ロボットバトルアニメの皮を被ったカオスな作品を生み出すことができたんじゃなかろうか。

 

ゲンドウの内面描写が分かりすぎる

25年の時を経て、ついに明かされたゲンドウの心の内。

それはもう陰キャ詰め合わせセットのようなものだった。

陰キャを自称する僕からしてもなかなかのこじらせようではあったけれど、やっぱり多くのオタクは共感する部分が多かったんじゃないかな。

 

覚えてる中で「わかる~!」ってなった台詞をいくつか。

 

「知識(本)に気遣いは必要ないから楽」

何回読み返しても、途中でやめても、急に読んでも、一生つきまとっても、何をしても怒られないからね。分かる。

 

「イヤホンで外界との関係を遮断していた」

イヤホンは現代のATフィールドだからね。つけてたら話しかけてこないから便利。

 

他にも色々あったけど、ラスト付近で滔々と語られるこれらの台詞は、ずぶりずぶりと僕の心臓に刺さった。

刺さりすぎてもうやめてと言いたくなるほどだった。共感性羞恥の気質をもつワシには辛いのじゃ。

 

FIREを目指してる人は、遠からずゲンドウと共感する部分はありそう。

 

こんな至高体験を自分でも生み出したい

シンエヴァは25年分のカタルシスがあるのは事実だけど、それでもこんなに清々しく、畏敬の念を抱けるのは本当にすごい。

そして自分でやってみたくなるのが僕の性格なんですよね。

 

自分でもこの至高体験を味わってみたい。

 

規模は違えど、例えば自分の小説をアニメ化させたり、イラストがうまくなってラノベの表紙を飾ったり……とか、そういうのをやりたい。

そう思えるような作品だった。

 

良い作品に出会うとクリエイター魂にFIREがつきます。

このFIREを消さないためにも、早くFIRE達成してクリエイティブな時間を増やしたいと思う、今日この頃なのでした。

 

 

以上、FIRE目指して研究中のひこすけ(@hiko_fire)でした!

 

シンエヴァ語りたい方、TwitterのDMでもなんでもいいので語りましょう。

2 COMMENTS

バラバ

初めまして私もひこすけさんと同い年で中学生頃からエヴァを見続け最近ではFireを目指している者です
私も先程、映画を見てきましたが個人的には大人になりなさいというメッセージを強く感じました
特に最近Fireを目指しているので、そんなものを目指さずに家庭を持って仕事をして社会人として大人としての責任を果たせてと諭されているようで辛かったです(当然こんなことではFireを目指すことはやめませんが)
思うのは第3村のような素敵な働きやすい環境があれば私もFireなんて目指してないと1人で憤慨しました
しかし、現実には第3村はないし、他者が苦手な私はATフィールドを全開にしつつFireを達成したいと改めて心に誓いました

ひこすけ

読んで頂きコメントまでくださりありがとうございます。
僕も感じました。第3村でもヴィレでも、みんなそれぞれの役割を果たしている背中が眩しかったですね……
同い年でFIREを目指していて、しかもエヴァ仲間とは嬉しいです! ぜひまたコメントくださいね。

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